若年性高血圧の症状

一般に高血圧と聞きますと、中年や高年齢層だけのように思われる方もいらっしゃるでしょうが、現代では若い人でも発症してしまうという、若年性高血圧といわれるものがあります。
通常の病気は、加齢も加わった中高年に発症してしまうものが多い中、若年性高血圧とは、本人の年齢が35歳以下に起こることを若年性高血圧症といいます。
シニア層に多い高血圧症は、長年の生活習慣や健康に対する不摂生も大いに加わることで、それが原因で発症してしまうことが多いのに対し、若年性高血圧では、本来体の細胞も若さがあるので、血管の状態は健康な人と同じように保たれていることがあります。
そのようなことからこの若年性高血圧も、単なる一過性のものである場合も、現在ケースとしてはあります。
病状が若年性の場合、患者の3割ほどは二次性高血圧であることが多いとされています。
病状となる特徴としては、若年性以外のものと同様に、初期の自覚症状というものがほとんど見られません。
しかし、長期間続くことで頭痛や肩こりといったものが出てくるようです。
35歳以下の若年性の場合では、発症する原因として、成長ホルモンが影響されているといわれています。
特に若い人は20代後半までは発達段階なので、体の中のホルモンバランスが不安定になりやすい、というのが原因になっています。
従って、乱れていたホルモンバランスが安定してくると、それに伴って病状が治まってしまうケースもあります。
若い人というものは子どもの頃より、病気になるなどということさえ考えず、食べたいものを食べ通常の食習慣や過度のアルコール摂取、また好んでしてしまう喫煙などといった日頃の不摂生が原因となり、急速に血管が老朽化するということになります。
体全体は勿論、血管に対しても、若いからと安心してしまうことが無いように健康にも気を付けましょう。
家族の中に高血圧症などがいらっしゃる場合など、遺伝という要素も加わるので、更なる健康管理が求められます。
現代の食生活が、とても重要なウエイトをしめていることは言うまでもありません。
毎日の食事一つとっても、料理の仕方や選ぶ食材に至るまで健康に関する重要性があります。

高血圧は子どもや孫に遺伝してしまうのか

高血圧には原因となる明らかな病気を持たない人に起こるタイプがあります。
これを本態性高血圧といいます。
日本の患者の実に90%以上がこれに当たります。
この病気の発症には、いくつかの遺伝子が関係しています。
たとえば腎臓でのナトリウムの再吸収に関係すると考えられる遺伝子が見つかっていて、この遺伝子の異常がこの病気の発症にかかわっているようです。
ほかにも交感神経を興奮させやすいような脳・中枢神経系の異常や血管の平滑筋の細胞膜の異常などにも、遺伝的素因があると考えられており、また脳卒中にも遺伝子が関係していると言われています。
脳卒中は血圧が高くなればだれにでも起こるわけではなく、脳卒中遺伝子がある人が血圧が高くなった時に脳卒中の症状を発症するという考えです。
親の高血圧が子どもに遺伝する割合は、およそ次のように推測されています。
両親とも高血圧ではない場合、素因を持つ子どもは10~20人に1人。
両親のどちらかが高血圧の場合素因を持つ子どもは3人に1人。
両親とも高血圧の場合素因を持つ子どもは2人に1人といわれています。
この割合はあくまで高血圧になりやすいという、遺伝的要因です。
本態性高血圧は遺伝的要因と生活習慣が複雑に絡んで発症する病気で、両因子が関与する比率は同程度と考えられていますが個人差もあります。
そして高血圧のリスクが高まる生活習慣としては、料理の時の過剰な塩分の使用また過剰な摂取・過食と肥満・アルコールの過剰摂取・カルシウムやカリウムの摂取不足・たばこ・ストレス・運動不足などがあげられます。
たとえ両親や家族が高血圧であっても上のような生活習慣を避けるように心がけることで、この病気を予防することは可能になっています。